公開日 2023年12月23日
更新日 2023年12月23日
三鷹市市民協働センターは2023年12月に開設20周年を、また指定管理者として運営を行っている特定非営利活動法人みたか市民協働ネットワークは15周年を迎えるにあたり記念事業を開催しました。
「つなぐ・ささえる・つむぎだす」というセンターの3 つの機能を果たしつつ様々な新しい取り組みを積み上げてきた一方で、20 年前とは社会のあり方は大きく変容した中で市民協働センターがどのような役割を果たしていくべきか、さらにはどのような新しい価値を持たせていくべきか。1日目の基調講演や懇談会、2日目の大交流会などを通して、これまでの歩みを踏まえながら三鷹の市民活動のこれからを、ご参加いただいた皆さまとともに考える機会となりました。
《開催日》2023年12月2・3日(土・日)
《会場》三鷹市市民協働センター
12月2日(土)(1日目)
オープニング
国際基督教大学のハンドベルサークル〈Bell Pepprs(ベルペッパーズ)〉がクリスマスメドレーの演奏を披露しました。澄んだベルの音色に来場者の心も癒されるひとときでした。
式典
写真(左より):埴村代表理事、河村三鷹市長、伊藤市議会議長、吉田実行委員長
当法人の会員や登録団体、住民協議会会長、町会長、市議会議員などを招待し式典を開催しました。埴村代表理事の挨拶の後、河村三鷹市長、伊藤市議会議長より祝辞をいただき、最後に吉田実行委員長より「協働センター20年間の歩みとこれから」についてのスピーチがありました。
基調講演「”協働”の次にくるもの ~これからの中間支援のあり方を考える~」
当法人設立後15年の市民活動を含む社会状況の変化を踏まえ、これからのまちづくりをすすめていくうえでの考え方や支援のあり方について、私たちはこれからに向けた変化の必要性を強く感じています。今回、講師に松原明さんをお迎えし「”協働”の次にくるもの ~これからの中間支援のあり方を考える~」をテーマに、三鷹の市民活動のこれから、そして私たちが果たすべき役割について必要な論点や考え方について学びました。
講師:松原 明氏(NPO法人協力アカデミー代表)1960年大阪府生まれ。神戸大学文学部哲学科社会学専攻卒。広告制作会社、事業開発コンサルタントを経て、1994年、NPO法立法を推進するシーズ・市民活動を支える制度をつくる会を創設。NPO法、認定NPO法人制度、NPO法人会計基準、寄付税制拡充などの制度創設・改正を推進。また、多くの自治体のNPOとの協働制度創設にも携わる。NPO支援財団研究会、日本ファンドレイジング協会、東日本大震災支援全国ネットワークなどの創設にも携わった。2023年、協力のテクノロジーの開発普及を行う「NPO法人協力アカデミー」を設立。著書に『協力のテクノロジー:関係者の相利をはかるマネジメント』(共著)など。
《基調講演アンケート》
- NPO法人、中間支援セクターの変遷を振り返りながら、協働、協力の意義と未来を学べた。
- NPOの変遷とこれからの課題をわかりやすく話していただいた。
- 地域の中でのネットワークを作ることの必要性を感じた。
- 中間支援組織に求められる役割、テーマに沿った内容だった。具体例があり、分かり易かった。
パネルディスカッション
基調講演の内容を受け、米川充事業広報部会部会長を進行役にパネルディスカッションをし、プラットフォームづくりの重要性を確認しました。
《登壇者》
・松原明さん
・垣花満三鷹市生活環境部調整担当部長
・米川充事業広報部会部会長
・吉田純夫実行委員長
懇談会
軽食と飲み物を用意し、講師を交え参加者同士の懇親会を開きました。和やかな交流が行われ、熱心に活動の話をされている輪もあちらこちらで見られました。
1日目アンケートより
- 三鷹で展開されてきた先駆的な協働の取り組みや、多様なステークホルダーとのパートナーシップ構築の実績を知ることができ、参考になりました。今後のさらなるご活躍と三鷹の協働のまちづくりが推進されることを楽しみにしています。
- 地域に於ける「関係者マネジメント」のプラットフォーマーの重要性を痛感した。組織を維持するため、課題は必要であると痛感した。協力を求める時は相手の課題解決設計をどうするか。
- プラットホームをつくるために協働センターは幅広い情報を集め、コーディネートしていく専門性が必要と感じた。そのためのプロパーの人員の増が必要なのではないかと思う。
- 基調講演、大変参考になりました。今年の2月から支援センターに勤め始めましたが、時代背景から、NPO中間支援組織の役割の変遷が分かりました。マネジメント、プラットフォームづくりまで、事務局員ができる立場なのかはわかりませんが、関わる以上、理念や目的は大事にしたいので、心に秘めて発揮できるときは自ら取り組んでみたいです。
12月3日(日)(2日目)
2日目は、地域で新しい取り組みをしている団体の活動の紹介と市民団体同士の交流を行いました。
市民団体活動発表
【発表団体(発表順)】
《写真上段左から》
1.みたか子どもの食と未来を守る会
2.三鷹大沢わさびの復活を目指す取り組み
3.量り売りとまちの台所「野の」&風のすみか
《写真下段左から》
4.あるけるミタカ研究所
5.マチコエコミュニティグループ
6.四中ゆないと
それぞれの活動の熱のこもった発表に、聴講者も思わず前のめりになっていました。
誰でも大交流会
大勢の方にご参加いただきあちこちで賑やかな交流が行われ大盛況でした。途中自分たちの活動PRタイムがあり、積極的に参加の手が挙がっていました。
2日目アンケートより
- 考えや思いを具体化して活動を進めてきた方たちに話はとても参考になります。動くことで問題点や団体の持つ強み、未来像が見えてくる。そのための仲間作りは、また違った大変なことがあるのですが・・・。今日はありがとうございました。
- 地域に関心は持っておりましたが、全く違ったワークショップがあるのだなと目が開かされました。行政境に住んでいると知らないことが多いと思いました。・生ごみから段ボールコンポスト作りは素晴らしいと思いました。三鷹市方とかに載せてください。・井の頭公園(玉川上水近く)に住んでおります。玉川上水にほたる橋という橋があります。ほたるの飛び交う場所になればと10年位前から考えています。
- 四中ゆないと、中学生の発表よかったです。いい経験されていますね。この先が楽しみです。普通の中学生では体験できないこと、たくさんされていますね。地域の皆さんの暖かいまなざしがまぶしかったです。
- いろいろな方にお会いできてうれしかったです。四中ゆないと、途中から感動で泣いちゃいました。みたかの街が活性化してつながっていったらいいなあと思います。スタッフの方々ありがとうございます。
- 各団体しっかり時間を取って発表していらしたので、よくわかりました。スタッフの皆さんがそれぞれ熱意をもって取り組まれているからこそのしっかりとしたつながりのできる場だと感じました。
- 三鷹がイキイキとしているのが伝わりました。三鷹の活性化が今後も続きますように。
パネル展示
1月31日(水)まで44の市民団体の活動を紹介したパネル展示を協働センター2階ホールで開催しています。12月2・3日(土・日)は展示場所を休憩室の第2会議室に移動し、ご来場された皆さまも熱心に見入っていました。
冊子について
48市民団体の活動を紹介した冊子を記念事業の一環として発行し、ご来場いただいた皆さまにもお配りしました。