公開日 2026年03月12日
更新日 2026年03月16日
ことぶきに学ぶ 多様な主体と協働し 命と暮らしを守る地域づくり
~住民の「生きる」を支えるネットワークとは~
開催内容
- 開催日 : 2026年3月8日(日)13:30~15:30
- 開催場所:三鷹市市民協働センター第1会議室
- 参加人数 : 46名
第2次大戦後、全国から日雇い労働者が集まり住み始めた横浜市寿町。今では高齢化率が50%を超え、95%近くが生活保護の受給者である福祉ニーズの高い町となりました。「高齢化」「貧困」「孤独」など多くの問題を抱える寿町の姿は、これからの日本社会のありようを凝縮した形で見せてくれているように思います。
今回のシンポジウムでは、横浜市寿町健康福祉交流センター診療所の医師である金子惇さんと、住民主体のまちづくりを支援する横浜市ことぶき協働スペースの施設長、徳永緑さんをお招きし、それぞれの立場で、住民の「生きる」を支えるために、どのような活動・実践を行っているかお話を伺いました。
金子さんからは、病気に対する治療だけでなく、その人が置かれた社会的背景などにも考えをめぐらせ、必要な時には他の専門家の力を借りて、その人にとっての最善策を考えるという日々の対応について、具体的な事例を交えてお話しいただきました。その中で、診療所が安心して話せる(聖域・避難所)のような場であることや薬の処方だけでなく社会や地域につなげることが大切であるという言葉が印象に残りました。
徳永さんからは、スペース運営では、「暮らす人の声を聴くこと」「活動してきた人から学ぶこと」「過去を未来に活かすこと」「対話を重ね理解の輪を広げること」「身近な喜びを生み出すこと」「仲間とつながること」を大切にしているとのお話がありました。なかでも、支援する側と支援を受ける側という関係ではなく、共に社会を創る当事者として関わるという「当事者性」についてのお話は、同じ中間支援に携わる者として大事な視点だと思いました。
寿町の近年の動向としては、外国籍の方や非正規雇用で職を失った若い人の流入が増えているとのこと。新たな課題に直面しても、対話を積み重ねることによって他者への理解を深め、「異なるゆえに事成る」をめざす姿勢に、学ぶべきことが多いシンポジウムとなりました。


